DroidKaigi 2025は学びと興奮の3日間でした – asken テックブログ

はじめに

こんにちは!Androidエンジニアの佐藤です。

先日開催された DroidKaigi 2025 に、参加してきました。

Androidエンジニアのお祭りとも言えるこのイベント。

想像をはるかに超える楽しさと学びの連続でした。(満喫しすぎてしまった)

2025.droidkaigi.jp

今回はその興奮冷めやらぬうちに、現地の熱気や特に印象に残ったセッションについてレポートします!

(↓ 完全に浮かれています。すみません。)

はじめてのDroidKaigi、会場の雰囲気

とにかく会場が綺麗で、足を踏み入れた瞬間にテンションが上がりました!
私自身、初めての参加ということもあり、少し緊張していましたが、開放的でウェルカムな雰囲気にすぐにリラックスできました。

テンションが上がり、周りへ無駄に元気に挨拶をしていたような。。

【1日目】手を動かしながら学ぶ KMP/CMPワークショップ

初日はワークショップに参加しました。

JetBrains社の方が講師を務める Kotlin Multiplatform (KMP) と Compose Multiplatform (CMP) についてのワークショップです。

(↓ 講師のSebastianさん、Mártonさんと記念撮影)

猛者が集うハイレベルな場なのかな…と少し身構えていたのですが、実際にはAndroidエンジニアだけでなく、iOSエンジニアやWebエンジニアの方も多く参加されており、とても和やかな雰囲気でした。

(普段とは違う技術領域にも積極的に参加される方々をみて、とても刺激になりました)

内容は、いくつかの実装サンプルを元に、実際に手元でコードを動かしながら学んでいくという実践的なスタイル。

講師の方に気軽に質問できる環境で、「なるほど、こんなことができるのか!」という発見の連続でした。

今後の開発に活かせそうなヒントをたくさん得ることができ、大満足の内容でした。

また、会場では本格的なコーヒーが無料で提供されていたり、ワークショップ後にはお祭りが開催されていたりと、遊び心満載の演出も最高でした!

【2日目】カンファレンス巡り

2日目は、一日中カンファレンスをハシゴしました。

多くのセッションを受講しましたが、特に印象に残っているものをいくつかご紹介します。

共有と分離 ─ Compose Multiplatform “本番導入” の設計指針

STORES社さんのアプリ事例についてのセッションです。驚くべきことに、アプリの90%以上をKMP/CMPを使って共通実装しているとのこと。

KMP/CMPを導入する上で非常に重要になる「どこを共通化し、どこをプラットフォームごとに分離すべきか」という設計指針を、具体的な事例を交えて解説されていました。

導入効果は絶大で、現在はAndroidエンジニア1名で両OSのメンテナンスが可能になっているそうです。

最近はKMPで利用できるライブラリも充実してきており、多くの課題は解決可能とのこと。

「まずは小さくプロトタイプをしてみるのがおすすめ」という言葉が心に残りました。

[ 感想 ]

私たちのチームでもAPI通信の一部をKMPで実装しているため、今後さらに導入を広げていきたいと考えています。
特にCMPを導入することで大きなメリットを得られる機能や画面がないか、具体的に検討してみたくなりました。

Android開発者のためのGen AI

Googleの方が登壇された、今話題の生成AIに関するセッションです。AIがどのように動いているのかという仕組みの解説から、実践的なプロンプトのコツまで、非常に興味深い内容でした。

特に驚いた「プロンプトのコツ」をいくつか共有します。

  • 感情を込めたプロンプトは精度が上がる:「これを絶対に成功させてほしい」といった熱意を伝えると良いそうです。感情的な情報が効果を与えるとは驚きです!
  • 日本語より英語の方が高精度:Google翻訳を使った英語でもOKとのこと。
  • 指示は段階的に分ける:一度に長い指示を出すのは苦手。
  • 否定的な指示は避ける:「〜しないで」ではなく「〜して」という肯定的な表現が良い。
  • 具体例をインプットする:期待するアウトプットのサンプルを事前に与えると効果絶大。
[ 感想 ]

プロンプトのコツは意外なものばかりで、とても参考になりました。
AIというデジタルな技術だからこそ、逆に「感情」のような人間的な要素が重要になるというのは、面白い発見です。
これからの時代、技術力だけでなく、いかにAIと上手く対話できるかが鍵になるのかもしれません。

Androidエンジニアとしてのキャリア

1日の最後に、DroidKaigi代表の日高さんによるキャリアに関するセッションも聴講しました。

特定の技術トレンドの話ではなく、これからの時代を生き抜くための「マインドセット」についてのお話でした。

  • 何よりもまず行動することが大事。 自分をハック(騙して)してでも、苦手なことに挑戦してみる。
  • 行動から学び、改善し、さらに次の行動へ繋げる。
  • 信頼を積み重ねていく。
  • モチベーション維持のため、自分の「やりたいこと」を大切にする。
  • スピードの速い時代だからこそ、不確定要素を楽しめるマインドを持つ。
  • 計画はざっくりでOK。変化し続けることが重要。
[ 感想 ]

AIの台頭により、「何の技術ができるか」以上に「人としてどう振る舞えるか」が問われる時代になっていくのかもしれないと感じました。
そんな中で「不確定要素を楽しむ」というマインドは、自分自身のキャリアを切り拓く上で非常に重要な軸になっていくかもしれません。

2日目のおまけ:懇親会

夜は盛大な懇親会が開催されました。
なんと、マグロの解体ショーまで行われ、その場で捌かれた新鮮なマグロは絶品でした!

普段なかなかゆっくり話せない同僚や、偶然再会した元同僚と交流でき、これもまたカンファレンスの醍醐味だなと実感しました。

ただ、大変な人気で会場は超満員!

もう少しスペースにゆとりがあれば…とも思いましたが、それもまた熱気の証ですね。

【3日目】最終日も学びと交流が満載!

最終日もカンファレンスを中心に巡りました。

合間には企業ブースを回り、他社のエンジニアの方とお話ししたり、アンケートに答えてノベルティグッズをいただいたりと、こちらも非常に楽しい時間でした。

この日で特に注目を集めていたのが、こちらのセッションです。

スマホ新法って何?12月施行?アプリビジネスに影響あるの?

なんと、公正取引委員会の官房参事官(デジタル担当)の方が登壇されるという、異例のセッションでした。

国の方がDroidKaigiで講演するのは初めてとのことで、会場は私が参加した中で一番の満席状態でした。

特に気になったのは、Web課金が解放されるというトピックです。私たちのサービスでも課金周りの対応はまさにホットトピックなので聞き入りました。

まだGoogle/Appleと国との間で協議中の部分も多いとのことでしたが、「安心・安全を確保した上で、適切な競争環境を整えていきたい」という国の姿勢が伝わってきました。

お堅い内容かと思いきや、非常にユーモアのある楽しい講演だったのも印象的です。

[ 感想 ]

公正取引委員会の方のお話を直接聞けるまたとない機会でした。
12月に施行されるとのことで、今後のアプリの課金ビジネスに大きな動きがありそうです。
引き続き動向を注視すると共に、対応を検討していきたいです。

他にも、3日間で以下の講演を聴講しました。

  • KotlinでのAI活用による開発
  • はじめてのMaterial3 Expressive
  • ComposeではないコードをCompose化する
  • Performance for Conversion! 分散トレーシングでボトルネックを特定せよ

すべて参考になる話ばかりで、少しずつでも普段の業務に役立てたいですね。

まとめ と 次回に向けて

DroidKaigi 2025は、技術的な学びはもちろん、キャリアについて深く考えたり、多くのエンジニアと交流したりと、本当に中身の濃い3日間でした。

最後に、次回参加してみたいと考えるかたへのアドバイスです。

  • 可能であれば複数人で参加する!
    同じ時間帯に魅力的なセッションが4つほど並行して開催されるため、一人ではどうしても見逃しが出てしまいます。
    手分けして聴講し、後で情報を共有するのがおすすめです。
  • 興味の範囲を広げてみる!
    タイトルや概要だけではピンとこなかったセッションが、実際に聞いてみると非常に面白かった、という経験もしました。
    少しでも気になったら、ぜひチャレンジしてみてください。

初参加の私でも心の底から楽しめたDroidKaigi。

運営の皆様、登壇者の皆様、そして現地でお話しさせていただいた皆様、本当にありがとうございました!

また来年も必ず参加したいと思います。

余談

今回は3日間、フルで参加をさせて頂きました。
まずは、快く送り出してくれたチームメンバーに感謝です。ありがとうございます。

また、今回は全額を会社の経費として補助してもらえます。
とても貴重な体験をさせて頂きました。

ありがとうございました!

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