こんにちは、株式会社ログラスでSREをしている中井です。
2025年9月18日に開催された「Platform Engineering Kaigi 2025 (PEK2025)」に、ログラスはスポンサーとして協賛しており、私も現地参加いたしました。本記事では、PEKの参加レポートをお届けします。

なぜ私たちがPEKの概要や、なぜ私たちがPEKをスポンサーとして支援しているのかは、別記事で触れていますので、ぜひこちらもご覧ください。
現地の様子
当日は会場に多くの参加者が集まり、熱気に満ち溢れていました。各セッションはもちろん、スポンサーブースも多くのエンジニアで賑わっていたのが印象的でした。
スポンサーブースでは、様々な企業のプラットフォームエンジニアリングへの取り組みを直接知ることができ、「AIがプラットフォームエンジニアリングに今後どう活用されるか」といった、将来を見据えた議論を交わせたことは、個人的に大きな収穫でした。
また、技術的な学びだけでなく、参加者を楽しませるための企画も印象的でした。
会場にはたこ焼きやクレープの屋台、そして指圧ブースが設けられており、多くの人が利用していました。
参加者や登壇者が心から楽しめるように細部まで配慮が行き届いており、運営の皆様の温かい想いがこちらにも伝わってきました。
#PEK2025 始まりました!
今年は屋台も提供しています!売り切れ御免となっているので現地の方は是非お立ち寄りください。 pic.twitter.com/IhdSOtsMJG— 勝丸 真 / ログラス(Loglass.inc) (@shin1988) 2025年9月18日
#PEK2025 では指圧ブースも設置しております
無料ですのでこちらもどうぞよろしくお願いします pic.twitter.com/rnvwgfvMMn— 勝丸 真 / ログラス(Loglass.inc) (@shin1988) 2025年9月18日
面白かったセッションの紹介
カンファレンスでは、多岐にわたるテーマのセッションが開催されていました。
ここでは、特に印象に残ったセッションについて、3つほど簡単にご紹介します。
Engineering Tomorrow’s Platforms: Staying Relevant in the Age of AI
セッション概要
感想
Trifork UKにて、CTO兼Business Unit LeadをされているNickiさんによる、「AI時代到来により、プラットフォームがどう変化していくのか?」というテーマのKeynoteセッションです。
AIを活用することで、開発者は自然言語でプラットフォームに問い合わせをしたり、プラットフォーム運用者は、必要なドキュメントをAIに生成させたりできるようになる等、具体的な活用法についてのイメージが湧くような発表でした。
個人的な大きな学びとしては、「AIを安心して利用できるように、プラットフォームエンジニアリングがガードレールをきちんと整備すること」が重要であるという点です。 これからのプラットフォームのあり方を考える上で、ここはしっかりと考えないといけないポイントだなと実感しました。
認知負荷理論で挑むPlatform Engineering
Proposal
登壇資料
感想
サイボウズさんによる「200名以上の開発者が利用するKubernetes基盤における、開発者の認知負荷を減らす取り組み」に関するセッションです。
プラットフォームエンジニアリングにおいて「認知負荷の軽減」が重要だと言われる一方で、私自身「認知負荷とは何か?」を深く考えたことがなかったため、このセッションで紹介された「課題外在的負荷」「課題内在的負荷」「学習関連負荷」という分類がとても新鮮でした。
「どの負荷を減らすべきか、そしてどの負荷に力を注ぐべきか」を明確にすることは、プラットフォームを設計する上で非常に重要であると実感し、弊社でプラットフォームエンジニアリングを推進する上でも気をつけないといけないポイントだなと考えています。
組織を巻き込む大規模プラットフォーム移行戦略
Proposal
登壇資料
感想
Legal on Technologiesさんのセッションでは、50以上のマイクロサービスをマルチリージョン化するという大規模な移行事例が紹介されました。
USへのプロダクト展開を見据え、プロジェクトの初期段階からリリース完了まで、その全貌について語られ、説明技術的な挑戦はもちろんのこと、ステークホルダーを巻き込み、プロジェクトを成功へと導くための戦術が詳細に解説されていた点が特に印象的でした。
このような大規模な移行戦略をわずか1年でやり遂げたという事実は、本当にすごいことだと思っており、この発表で得られた知見を弊社でも活用していきたいと感じています。
まとめ
最新のトレンドや他社の実践事例に触れることができ、個人的に大満足のカンファレンスでした。
今回は紹介しきれませんでしたが、参加したセッションはどれもすごく面白く、参考になるものばかりでした。
ログラスでは、プラットフォームエンジニアリングを進めるべく、kubernetesを採用した全社共通のプラットフォームを作ろうと歩み出したばかりです。
この辺りは先日、弊チームの見形さんが話してくださっているので、ご興味ある方は是非ご一読ください。
今回のPEKにて、弊社のSREが進むべき道を再確認することができましたし、得られた知見を活かして、引き続き開発体験の向上とサービス価値の最大化に貢献していきたいと思います。
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