フルリモートワークの長所と短所〜北海道より愛を込めて〜 – Cybozu Inside Out

この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES ’25の記事です。

こんにちは。サイボウズ OfficeでAndroidアプリ開発をしている、25卒Androidアプリエンジニアのこたです。
入社してからもう半年が経っていて、月日の流れる速度に驚きを隠せません。

この記事では、半年間北海道でフルリモートワークをすることで得られたもの、感想を書き記していこうと思います。

サイボウズでは、一般的にリモートワークと呼称される制度を2010年頃から導入していました。
詳しい話は、以下のリンクから見ることが可能です。

サイボウズの「テレワーク」に関する情報を公開します
https://telework.cybozu.co.jp/

公開されている情報を見ると、やはり最初の頃は業務の効率が落ちるのではないか、コミュニケーションを取りにくくなるのではないかといった懸念があったように思えます。
そこから幾度ものフィードバックを重ね、COVID-19の影響でリモートワークが話題になる前からリモートワークをできる体制が確立されていきました。
現在では、リモートワークや出社を自身とチームのスタイルに応じて決定することが可能です。

居住地に関しても一定の自由度が存在します。(もちろん状況や職種によって変わりますが…)
Androidアプリエンジニアとして入社した私は、ある程度の自由があったため慣れ親しんだ北海道の地で働くことを選択しました。

通勤時間ゼロによる時間の有効活用

外出を考えない状況であれば、最低限の準備をした後は始業まで好きなことができます。
睡眠時間を多めに取るのも良いですし、技術書を読んだり小さな趣味に充てるのも良いですね。
デスクワークで体が凝り固まるので、私は最近軽めの運動をするようにしています。

自分のペースで集中できる開発環境

自身で構築したデスクの周辺で、ラフな服装で作業できるため、リラックスして業務に臨めています。
また、サイボウズでは非同期コミュニケーションがある程度前提となっているため、突発的に声をかけられる機会が少なく、自分のペースが乱されにくい環境が整っています。
ただし、この点については後述するようにデメリットも存在します。

通勤時間ゼロによる気持ちの切り替えの苦労

フルリモートワークでは、ずっと家にいることになります。
プライベート空間がそのまま仕事場になるため、オンオフの気持ちの切り替えが難しいという課題があります。
通勤という物理的な移動がないことで、仕事モードへの切り替えや、業務終了後のリフレッシュに工夫が必要になりました。
(そしてお家から出たくないという気持ちが大きくなり、買い物一つとっても覚悟が必要な体になりました)

コミュニケーション面での制約

対面でのコミュニケーションができないため、ボディランゲージなどの非言語情報が伝わりにくく、音声やテキストのみでのコミュニケーションになります。
その結果、自分の意図を正確に伝えるための語彙力が大きく必要になると感じました。

また、モブプログラミングなどのペアワークでは、ツールをフル活用しないと「今どの箇所を指して会話しているのか」といったすり合わせから始める必要があり、対面と比べて時間がかかってしまうこともあります。
他にも、コミュニケーションに時間がかかるという点も挙げられます。
雑談の機会が少なくなるため、メンバーの人となりを把握することに時間がかかり、会議の日程調整一つとっても、テキストベースでのコミュニケーションが前提で相手のレスポンス待ちが発生することがあります。

新卒ならではの学習面での苦労

技術的に躓いた時、すぐに隣の席の先輩に聞くということが難しいため、ある程度自走して問題を解決する能力が求められます。
(もちろん質問してはいけない、なんて厳しい環境では無いですが…)
また、北海道にはAndroidアプリエンジニアのコミュニティがほとんど存在しないという課題もあります。
Androidアプリエンジニアから見ると。DroidKaigiなどの大規模なカンファレンスが東京に集中しているため、参加するには時間的・金銭的なコストがかかってしまいます。

チームとの関係構築の工夫

サイボウズでは半年に一度、「開運まつり」1と称して開発・運用のメンバーが東京オフィスに集まり、日頃の業務の悩み事から、チームや職能を超えたコミュニケーションを取る機会を設けています。
また、分報やザツダン2という文化が根付いているため、積極的にコミュニケーションを取る方が多いです。

私自身は、余裕ができたらチームメンバーを中心に分報を覗きに行ってリアクションをすることを心がけています。
チームとしては、最近はTeamsやSlackのハドルに集まって、声をかけやすく質問のしやすい環境にしています。

自己管理の方法

気持ちの切り替えについては、一般的な方法を実践しています。
シャワーや洗顔でリフレッシュしたり、短時間の休憩の際には、オフィスではないことを逆手に取って外で散歩を行ったりしています。
また、スケジュール管理については通知機能をフル活用して、次の予定を見逃さないように工夫しています。

地元で働くということ

第一に生活が楽です。
前述の「開運まつり」は出張として東京に行きますが、暑さと湿気に耐え切ることができず、冷房の庇護下でなければ倒れてしまいそうでした。
このような慣れない環境下で、新卒一年目に東京生活をしなくてよかったと心の底から思いました。
慣れ親しんだ土地、気候(重要!!) のおかげで生活面でのストレスが少なく、新卒の状態で仕事に目線を向け続けることができるのはとてもやりやすいものだと実感しました。

ワークライフバランスの実際

プライベート空間で業務を行うため気持ちの切り替えは必要ですが、本来かかるであろう通勤時間を趣味や家事に回せるため豊かな生活を得られていると感じています。
会社として残業もほとんどなく、個人開発を行う時間も取れて万々歳です。

とはいえ

生活面が充実し、今のところは業務面でも難なく過ごすことができています。
しかし、スキルアップを目指そうとした時に、カンファレンスや勉強会が集中している関東圏に行くことに高いハードルがあります。
他にも、北海道は積雪地域であるため、冬は少し厳しいものがあるかもしれません。

リモートワークが快適だからこそ、敢えて関東に行ってみるのもありかもしれないなと思う今日この頃です。

半年間を振り返って

業務では研修に次ぐ研修、配属を決定するためにチーム体験などを行い、怒涛の半年を送っていました。
正直、まだチームのつよつよ先輩についていくので精一杯な部分が多いです。
日照時間が減っていく冬は、朝起きる時の億劫な気持ちが増してしまうため、もっと気合を入れていこうと思いました。

これからリモートワークを始める方へのメッセージ

外に出る必要が減少し、自分の時間を確保できるため、生活面だけ見るととても楽です。
しかし、対面での業務では生じない課題も多く存在します。
自身がどのスタイルに合うかをきちんと見極めて、その働き方に沿った対策を施すのが良いかと思います。

その点において、サイボウズでは自分のスタイルに合わせて働き方をある程度調整することができるため、ありがたいと感じています。

募集要項・エントリー | 採用情報 | サイボウズ株式会社
https://cybozu.co.jp/recruit/entry/

あ、こんなところに募集要項が!

と冗談はともかくとして、たかが半年されど半年です。
もしかしたら数ヶ月後には、冬を経験して違う意見になって東京最高!と言っているかもしれませんし、フルリモート最高!と言い続けているかもしれません。
この記事で少しでも何かの参考になることがあれば幸いです。

(北海道はいいぞ…!!)




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