こんにちは。Android アプリ開発担当の nagayama(@nagayan_dev)です。
2025 年 11 月 1 日に行われた、 Kotlin Fest 2025 に参加してきました。 今回はその内容を簡単にご紹介したいと思います。

Kotlin Fest 2024 とは、Kotlin 言語の知見の共有と、開発者の交流を目的とした技術カンファレンスです。2018 年から 5 回目の開催となります。
会場は東京コンファレンスセンター・品川。JR品川駅からのアクセスが良く、立ち寄りやすい便利な場所でした。テーマは昨年に続き「Kotlin を愛でる」。3 トラック構成で、朝から夕方まで Kotlin に関するセッションがびっしりと並び、どの会場もほぼ満席。Kotlin コミュニティの勢いを改めて実感しました。
ノベルティとして、ネームホルダーとトートバッグをいただきました。毎年おなじみの Kotlin Fest の鳥キャラクターが今回も健在で、思わずテンションが上がりました。イベントでしか手に入らないアイテムということもあり、今年も大切に使います。

私が聞いたセッションの中の一部をご紹介します。
①【招待セッション】Kotlinを支える技術:言語設計と縁の下の力持ち
JetBrains 社で実際に Kotlin の開発を担当されているジュラノフ ヤンさんによる特別講演が行われました。直近リリース予定の Kotlin 2.3 の話題はもちろん、新機能を作る際の裏側や、まだ公開できない次期機能についてのヒントまで盛り込まれており、Kotlin 開発現場の空気をより身近に感じられる内容でした。
また、年におよそ 2 回更新されている Kotlin Roadmap についても紹介がありました。新機能の背景や設計思想が丁寧にまとめられており、Kotlin を使っている開発者であれば必ず目を通しておきたいページです。
②デッドコード消せてますか? – 構文解析とGradleプラグイン開発で始めるコードベース改善
「絶対に到達しえないコード(= デッドコード)」は、コードの肥大化や可読性低下につながるため、本来は避けたいものです。しかし、実際のプロダクト開発では、リリース時期やユーザー層に応じて仕様を切り替えるため、フィーチャーフラグを用いるケースがあります。その結果、リリース後にデッドコードが発生してしまうことも珍しくありません。
ただし、デッドコードの削除には工数がかかったり、思わぬデグレを招くリスクもあるため、できれば自動化したいところです。本セッションでは、構文解析による削除対象コードの特定方法や、Gradle Plugin を用いた削除タスクの自動化手法が紹介されました。
弊社のアプリケーションでも、A/B テストのためにフィーチャーフラグを導入しており、同様の課題を抱えています。今回のセッション内容を参考に、弊社環境でもデッドコード削除の自動化を検討していきたいと考えています。
資料はこちら
Kotlin Fest 2025 に参加してきました。Kotlin 開発者たちの熱量を間近に感じ、「Kotlin を愛でる」というテーマの奥深さとコミュニティの強さをあらためて実感しました。今年 9 月には Compose for Web が Stable 版としてリリースされ、Kotlin が活躍する領域は着実に広がっています。その影響もあり、今回のセッションは従来の Android にとどまらず、Swift や Multiplatform 、サーバサイドなど、多様なテーマが並んでいました。
Kotlin の可能性がますます拡大していく中で、幅広い領域で価値を提供できるエンジニアを目指したい!そう強く思わせてくれるカンファレンスでした。今回得た知見を活かし、今後も Kotlin とともに成長し続けていきたいと思います。
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