こんにちは、AWSグループの加藤です。
2025年7月にAWS Knowledge MCP Serverが公開され、2025年10月に一般提供になりました。
そんなホットな MCP サーバー を ChatGPT と連携する手順のご紹介です。
TL;DR
- AWS Knowledge MCP Server が2025年10月1日に一般提供(GA)になりました。
- AWS Knowledge MCP Server とは AWS公式のドキュメント・ブログ・What’s New・Well-Architectedといった一次情報を、LLMから参照しやすい形式で提供するリモートMCPサーバーです。
- ChatGPTでは「アプリとコネクター」からこのコネクターを作成して MCP サーバー を利用できます。
背景
資格学習や設計検討では、一次情報を根拠にした説明が役立ちます。
AWS Knowledge MCP Serverは、AWSの一次情報を横断的に検索・提示するためのフルマネージドなリモートMCPサーバーです。
クライアントがMCPに対応していれば、会話に根拠リンクを添えて回答できます。
事前準備(ブラウザ版 ChatGPT側)
- 開発者モード を有効化
- 画面左下のプロフィールアイコン → 設定 を開く。

- アプリとコネクター → 高度な設定 で 開発者モード(β) をオンにします。

- 利用可能プラン:ChatGPT Plus / Pro の個人ユーザー、および Business / Enterprise / Edu のワークスペース。
- 企業ワークスペースでは、管理者/オーナーが 開発者モード やコネクター公開(Publish)を制御できます。
- 画面左下のプロフィールアイコン → 設定 を開く。
コネクター作成手順(ブラウザ版 ChatGPT)
- 画面左下のプロフィールアイコン → 設定 を開く。
- アプリとコネクター を選び、右上の 作成 を押す。
- フォームに以下を入力する。
- 名前:
AWS KnowledgeMCP - 説明:
AWS公式ナレッジ(ドキュメント/ブログ/What’s New/Well-Architected など)をLLM互換形式で提供するMCPサーバー - MCPサーバーのURL:
https://knowledge-mcp.global.api.aws - 認証:
認証なし(現行仕様) - リスクについて:
理解したうえで、続行します

- 名前:
- 作成 を押して保存する。必要に応じて、管理者が Publish してワークスペース共有する。
使い方(チャットでの有効化)
- 新規チャットを開く。
- 入力欄付近の +ボタン から、作成した AWS KnowledgeMCP を有効化する。

- 参照元を明示して質問する。
例:- 「AWS Systems Manager Run Command とは? AWS Knowledge MCP に基づいて説明してください。」
- 「Well-Architected の観点で サーバーレス設計のポイントを 根拠リンク付きで要約してください。」

メモ:チャット送信時に確認モーダルが出る場合があります。リクエスト内容を確認し、意図どおりなら確認するを押してください。
うまく使うコツ
- 根拠リンクを求める:プロンプトに「根拠URLも」と添えると、出力末尾に一次情報のリンクが並びやすくなります。
- 条件を具体化する:サービス名、リージョン、制約(コスト・運用)を含めると、該当するガイダンスを特定しやすくなります。
- 最新性の確認:機能更新が頻繁な領域では、「2025年10月以降の変更点を踏まえて」など時期を明記すると差分が拾いやすくなります。
トラブルシューティング
- エンドポイント の タイプミス
https://knowledge-mcp.global.api.awsをそのまま貼り付けてみてください。
- クライアントがリモートMCP非対応
- 利用クライアントがRemote MCPに対応しているかを確認。
- 作成できない/他メンバーに見えない
- 個人利用:開発者モード が有効か確認。
- ワークスペース:管理者が Publish 済みか、RBACでアクセス許可が付与されているか確認。
- スロットリング(レート制限)
- リクエスト間隔を空ける。大量クエリはまとめず、質問を分割する。
まとめ
- AWS Knowledge MCP Server は 2025年10月に 一般提供が開始されました。一次情報を横断して検索し、根拠リンク付きで回答に活用できます。
- ChatGPT では 開発者モード 有効化 → アプリとコネクター で作成 → チャットで有効化 の流れで利用可能。
- エンドポイントは
https://knowledge-mcp.global.api.aws。
今回は ChatGPT + AWS Knowledge MCP Server の連携手順について解説しました。
今後も生成AIの活用法などをまとめていきたいと思います。
以上、フォージビジョンの加藤でした。
付録:出典URL
- AWS | What’s New(日本語・GA発表、無料公開・レート制限の明記あり)
- AWS Labs | AWS Knowledge MCP Server(公式ドキュメント/機能概要・リモートMCP対応の注意点)
- OpenAI Help | Connectors in ChatGPT(対象プランと概要)
- OpenAI Help | Developer Mode(Workspaceでの権限制御と公開の概念)

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