米Microsoftは11月3日(現地時間)、Webブラウザー「Microsoft Edge」がWindowsデバイス間で「パスキー(Passkeys)」の保存・同期が可能になったと発表した。Windows 10以降で動作する「Microsoft Edge 142」以降で利用できる。
パスキーは、パスワードを使用せずにアプリやWebサイトにサインインできる認証方法で、生体認証(顔・指紋)やPINを用いる。公開鍵暗号方式のFIDO2(Fast IDentity Online 2)に基づいており、秘密鍵はアカウントに保管されWebサイトには公開鍵のみが保持されるため、Webサイト側にデータ侵害が発生してもアカウントは安全に保たれるのが特徴だ。
Introducing Passkeys in Edge
パスキーは、「Microsoft パスワード マネージャー」に保存され、Microsoft アカウントを介して同期される。Webサイトへのサインイン時にデバイスのローカルに保存された顔認証や指紋認証、PINの情報を利用する仕組み。
ただし、デバイスで他のデバイスから同期されたパスキーを使うには、再度「Microsoft パスワード マネージャー」でデバイスのPIN入力が必要になる。この際、PINの入力は最大10回まで失敗可能。
同機能はWindows版「Microsoft Edge 142」向けに順次提供が開始されており、他のプラットフォームでも対応する予定だ。

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