【エンジニアの日常】これが私の推しツール! 〜日々の開発を豊かにするおすすめツール〜 Part4 – Findy Tech Blog

こんにちは。Findy Tech Blog編集長の高橋(@Taka_bow)です。

この記事はこれが私の推しツール!シリーズの第4弾です。今回も、推しツール紹介と題して、弊社エンジニア達が日々の開発業務で愛用しているツールやOSSを紹介していきます。

エンジニアにとってターミナルは、コードを書くための入口であり、開発環境そのものと言っても過言ではありません。どのターミナルツールを選び、どう使いこなすかは、日々の生産性や作業の快適さに直結します。今回は、そんなターミナルツールに焦点を当てた特集です。

複数プロジェクトの並行開発、AI駆動開発での効率化、細かなカスタマイズへのこだわり——それぞれのエンジニアが自分の開発スタイルに合わせて選び抜いたツールと、その使い方を紹介します。

トップバッターはsontixyouさんです。


■ sontixyou / プロダクト開発部 / Tools開発 ■

Findy Conferenceを開発しているsontixyou(@sontixyou)です。

普段はWebアプリケーションのフロントエンドとバックエンドの開発を担当しています。

WezTerm

wezterm.org

WezTermで開発(使ってる様子)

WezTermでよく使う機能はTabです。次のようにTabを活用しています。

赤枠で囲っている箇所がTabです。

普段Macを使っているため、command + 数字でTabを切り替えるようにしています。

command + 1を押すとTab Aに切り替わるようにしています。

左から順に次のように並べています。

  • Tab A
  • Tab B
    • Findy Conferenceの実装
  • Tab C
  • Tab D
    • インフラ修正、ステージング環境の DB からのデータ抽出 など

WezTermの推しポイント

  • 自分が欲しい機能が揃っている
    • 他にも Alacritty や Kitty といったターミナルはありますが、必要な機能が揃っており、かつ Lua で設定できるという条件を満たすのは WezTerm だけ
  • 操作が簡単
    • Tabの作成(Command + T)や削除(Command + W)が直感的で、Google Chrome などと同じ感覚で操作できる
  • 設定が楽
    • 設定ファイルは Lua で記述でき、Neovim と同言語で整合が取れるうえ、公式ドキュメントが充実しているため迷いにくい

Zellij

zellij.dev

Zellijで開発(使ってる様子)

次のディレクトリ構成があるとします。

Findy-Conference/
├── frontend/
└── backend/

普段Findy-Conferenceのディレクトリで次の添付画像のようレイアウトに固定して作業しています。イメージはVS CodeのWorkspace機能に近いです。

フロントエンドとバックエンドを横断して開発するため、両方のコードをまとめて grep・閲覧できる構成にしています。

  • 左上で普段Neovimを起動させている
  • 左下はGit, lazygit等のシェルコマンドを実行する
  • 右はClaude CodeまたはCopilot CLIを常時起動
    • たまにフロントエンドとバックエンドでそれぞれのタスクを並列でやりたい場合、横に分割して、フロントエンドとバックエンドそれぞれでClaude Codeを起動している

WezTerm の各Tabの中で、Zellij の複数Tab・Paneを運用しています。

Zellijの推しポイント

  • 複数のリポジトリ・ディレクトリをまたいだ開発時の切り替えが楽
    • WezTermのPaneの代わりに、ZellijのPaneとTabがとても良い
  • 導入ハードルが低い
    • WezTerm以外のターミナルでも利用可能
    • Tabの切り替えやPaneの切り替えはマウス操作にも対応
      • マウスで操作感に慣れ、ショートカットへ移行可能

今気になってるツール

zed.dev

  • Atomを開発したメンバーが開発しているIDE

WezTermとZellijの二段構えによるTab管理とPane分割の工夫が参考になりました。

WezTermのTabで大きな作業領域を切り分け、その中でZellijのTabとPaneを使って細かい作業環境を構築するという階層的な運用は、複数のプロジェクトを横断して開発する際に有効なアプローチです。

VS CodeのWorkspace機能に例えているのもわかりやすいですね。また、Luaによる統一的な設定記述や、マウス操作からショートカットへの段階的な移行を許容している点も、学習コストと操作効率のバランスが取れています。

続いて、danさんです。


■ dan / プロダクト開発部 / AI+開発 ■

Findy AI+を開発しているdanです。

9月末までFindy Team+でバックエンドを主に担当しており、10月からはFindy AI+でバックエンドだけでなくフロントエンドにも挑戦しています。

iTerm2

iterm2.com

iTerm2で開発

ターミナルに関しては画面いっぱいに広げたい個人的な好みがあります。

そこで初めて知ったのがこのiTerm2です。透過・表示切り替えも設定が簡単であったため昔から使っています。(別のツールにもあるかもしれないですが、初めて出会ったこのツールを使い続けています)

また、sontixyouさんの推しツールであるWezTermのTab機能がiTerm2にもあるので用途に応じてTabを作成しています

  • バックエンドのプロジェクト用

  • フロントエンドのプロジェクト用

  • Tabはcommand + 数字で切り替え可能です(このバーはcommandキーを押している時のみ表示されてます)

iTerm2の推しポイント

  1. ターミナルを画面全体で表示・非表示するのが一瞬

    Hotkeyの設定で可能です

  2. 透かすことができるのでターミナル以外の画面も閲覧できる

    1. 開発していると、PRのレビュー対応や公式ドキュメントで使い方を確認しながら作業をすることがあると思います。私が属しているFindy AI+ではほぼ100%AI(Claude Code)がコードを書いています。指示を送る時はターミナルで作業しているためレビューコメントやドキュメントを透かして確認できるのが個人的に便利だと感じています。
    2. 透過状態での表示・透過を無効化した状態での表示もコマンドで切り替えられるので、コマンド作業に集中したい時は無効化にしています。


  3. 設定し放題

    1. 起動時のディレクトリの指定や、用途によって設定を切り替えられるProfileも用意されています

    2. 透過設定はColors設定によって変わりますが、ここで設定できます

  4. Tabの増減は、Command + T(追加), Command + W(削除)で可能です

今気になってるツール

チームメンバーの中にはWarpというツールを使っているメンバーもいます。

ここで紹介したツールの一部機能を持ち合わせていることに加え、過去のコマンド履歴が表示されたり(zsh-autosuggestionsのような感じ)、ターミナルなのに初期設定のままでも見やすいものになっています。

www.warp.dev

iTerm2の透過機能と即座の表示切り替えは、実用性の高い使い方だと感じました。

特に、ドキュメントやレビューコメントを見ながらターミナルで作業できる透過機能は、AI駆動開発が中心のFindy AI+における実際の業務フローとよく合っています。

Hotkeyによる瞬時の表示切り替えやProfileによる柔軟な設定など、自分の使い方に合わせてカスタマイズできる点も優れています。「初めて出会ったこのツールを使い続けている」という言葉に、道具との相性の良さが表れていますね。

おわりに

今回は、2名のエンジニアが使用しているターミナルツールを紹介しました。それぞれが自分の作業スタイルに合わせてツールを選び、カスタマイズしている様子をお伝えできたかと思います。

ファインディでは、さまざまなバックグラウンドを持つエンジニアが活躍しています。技術にこだわり、より良いものを追求する仲間とともに働いてみませんか?

現在、ファインディでは新しいメンバーを募集中です。
興味のある方は、ぜひこちらからチェックしてみてください!




Source link

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。