
はじめに
みなさん、こんにちは!
ヤプリでiOSエンジニアをしている白数(@cychow_app)です!
2025/09/19 (金) ~ 2025/09/21 (日) の3日間で、iOS関連技術をメインのテーマとしたテックカンファレンス「iOSDC Japan 2025」が開催されました。
私はiOSDC Japan 2020から毎年参加しており、今年で6回目の参加となりました。
今年はセッションの登壇も…!
また、今年は9/20 (土)のスポンサーセッションの枠で、初めて登壇を行うなど貴重な経験もできました。
セッション内では、ヤプリで独自に設計・実装した”Block UI”について紹介しました。
スポンサーセッションの詳しい内容は以下でも紹介しておりますので、ぜひ読んでみてください!
会場もパワーアップ!!
iOSDCは今回で10周年を迎え、会場は早稲田大学理工キャンパスから、有明セントラルタワーに移動しました!
懇親会もパワーアップしており、料理はもちろんですが、非常に多くの方が参加されていました!
(料理が本当に美味しかった…!✨)

また、もくもくルームも用意され、登壇準備を行うのに非常に居心地が良く、作業も非常に捗りました!

例年通り数多くのセッションもあり、Lightning Talkも非常に盛り上がっていました!
本記事では、今年のセッションの中から幾つか気になったセッションをご紹介していきます!
セッションの紹介
「iPhoneのマイナンバーカード」のすべて / Daiki Matsudate
■ セッションの内容について
こちらのセッションではデジタル庁のエンジニアユニット長をされている松舘さんが、iPhoneのWalletにマイナンバーカードを搭載する機能開発の裏側について紹介されており、非常に興味深いセッションとなっていました。
まず、Walletに搭載されているアメリカの免許証はMobile Driver’s License (mDL) と呼ばれる規格に基づいていること、またそのmDLの規格を他の身分証(保険証、パスポート、学生証など)でも使えるように汎用的にした新たな規格としてMobile documents (mDoc) が誕生しているとのことでした。
また、今年のWWDC 25にてアメリカのパスポートはmDocに対応させていくということも発表されていたようなのですが、最近iPhoneのWallet内に登録可能となったマインナンバーカードもmDocの規格に対応しており、マイナンバーカードのような国が発行する公的な身分証明書 (National ID) がmDocに対応するというのは、全世界でも初の取り組みであることがセッション内で発表されていました。(日本すごっ!?)
その他にもマイナンバーカードのWallet対応の技術的背景などもセッション内でお話しされており、非常に貴重な講演となっていました。
作って学ぶWebP入門 / 岸川克己
■ セッションの内容について
こちらのセッションはWebPのコーデックをSwiftで実装しながらWebPという規格とはどういったものか、データ圧縮はどのように行われているかについて深くまで紹介されています。
(ちなみにCodecとはCoderとDecoderが合体してできた単語みたいです。知らなかった、、、、)
WebPはLossy形式(非可逆圧縮)、Lossless形式(可逆圧縮)をサポートしており、今回はLossless形式に焦点を当て、Swiftのサンプルコードを使用しながら説明されていました。
また、圧縮データを作成する流れ自体も図を用いて視覚的にわかりやすく説明されており、圧縮時には、
① 色変換
② トークン化
③ ハフマン符号化
の流れで画像が圧縮されているとのことでした。
私自身もデータ圧縮の流れや、ハフマン符号化とはどういったものなのかについてあまり理解できていなかったため、非常に興味深いセッションとなっていました。
また、講演後に公開された以下の記事では「WebPについて話そうと思ったきっかけは何か」にも触れられていました!
アセンブリで学ぶCPUアーキテクチャ / akkey
■ セッションの内容について
こちらのセッションはアセンブリの説明から始まり、そこからスタックトレースをどのように読み解いていくかについて紹介されています。
(セッション内ではmacOS 26 TahoeでIntel Macsの最後のサポートOSとなることも紹介されていたのですが、時代の流れを非常に感じました。。。💦)
普段は高レイヤーの技術を触ることが多いのですが、アセンブリを中心に低レイヤー部分の基礎を把握するのに非常にわかりやすいセッションとなっていました。
Armとx86とでCPUによってアセンブリの表記方法が異なることも初めて知りました。
Xcodeで表示されるスタックトレースをどのように読むのかを把握したい方におすすめのセッションとなっています。
最後に
今年のiOSDC Japanは、初登壇をしたり、多くの他社のエンジニアの方と交流できたりと、非常に素敵な時間を過ごすことができました!
上記で紹介したセッション以外にも魅力的なものがたくさんありました✨
毎年このような素敵な場をご用意いただいているスタッフ、登壇者、スポンサーの皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
来年のiOSDC Japan 2026もぜひ参加できればと思います!!
ヤプリでは新しいメンバーを募集しています!
ヤプリにご興味がある方はカジュアル面談も行っておりますので、ぜひお話ししましょう!
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