はじめに
こんにちは、QAチームの山口です。
今回は、私たちQAチームの体制と日々の取り組み、そして今後の展望についてご紹介させていただきます。
Yappliについて
Yappliは、企業のモバイルアプリ開発・運用を支援するプラットフォームサービスです。ノーコード・ローコードでのアプリ開発を可能にし、多くの企業様にご利用いただいています。
QAチームは、ヤプリで提供しているサービスの品質を支える重要な役割を担っています。
QAチームの体制について
現在QAチームは、社員12名、業務委託7名の計19名で構成されています。
社員の中には、育休中や時短勤務、マネージャーとして切り出されているメンバーなど、多様な働き方をしています。
業務委託メンバーともコミュニケーションを取り協力し合いながら、日々の業務や改善などに取り組んでいます。

また、QAは基本的に新規開発や改善プロジェクトに参加しながら業務を行っています。
これらのプロジェクトは期間が限定されているものもあれば、長期開発のものも存在し、開発の方式(スクラム・カンバン・ウォーターフォールなど)もプロジェクトの性質によって異なります。
ヤプリでの働き方について
現在、週一回のオフィス出社推奨日とリモートワークの両方を取り入れたハイブリット勤務を採用しています。
来年からは週2回のオフィス出社が必須となり、オフライン業務での生産性向上も目指しています。
また、オフラインコミュニケーションの重要性を加味して、以下のようなコミュニケーションを取れる機会が数多く存在しています。
社内イベントも多く、チーム外や部署を跨いだコミュニケーションも活発で、オフラインでお会いしたことのない方とも顔を合わせる機会も増えてきました!
- ランチ会(月に1回)
- 入社者歓迎会
- QAチームも所属しているグループでの懇親会(飲み会)
- 開発本部のLT大会
→直近のLT大会のレポートについてはこちら
tech.yappli.io

10:00~19:00
フレックスタイム制度あり(コアタイム 10:00~16:00)
フレックスタイム制度のため、コアタイム外で早めに出勤、退勤したりなど業務調整しつつ自由な働き方を採用しています。
主な業務内容について
ここからはQAが日々行っている業務について紹介します。
QAが担うテスト対象としては、ノーコードアプリ開発プラットフォーム「Yappli」の他に、顧客管理サービスの「Yappli CRM」、クライアントが所有する独自システムとyappliとを繋ぐ連携基盤の「yaap」など、各システムに対して幅広く手動、自動の両側面からのテストを担っています。
そしてそのテストには主に3つの軸に分かれていて、目的やスコープ、プロジェクトQAの場合はテスト対象の開発規模なども異なります。

1. プロジェクトQA
新規開発プロジェクトや開発工数規模の大きい機能に対するテスト(機能テストやモンキーテストなど)を行います。
また、プロジェクトによりテストフェーズだけでなく要件定義のフェーズからの参画し、リリースまで一貫した品質管理を行っています。
プロジェクトチーム単位で開発が進むため、開発チームとの密な連携を行いながら早期段階での品質課題の洗い出しと解決に取り組んでいます。
2. 個別QA
既存機能の改善や不具合修正に対して、機能テストやリグレッション、モンキーテストなどを組み合わせて実施しています。
修正箇所の動作確認はもちろん、機能同士の組み合わせも加味した影響範囲に対する検証を徹底し、サービスの安定性を保っています。
3. 週次QA
現在は週に一度、前述までの新規機能や既存機能の改善、修正の定期リリースを実行しています。
その為、リリース前にデグレなどが発生していないかを、検証環境でリグレッションテストにてチェックを行っています。
またリグレッションテストでは、現在手動と自動の両側面からの品質監視を実施し、定期リリースを維持できるように品質の安定化を図っています。
4. テスト自動化の推進
効率的なテスト実行と品質向上を目指し、テスト自動化の推進に力を入れています。
MagicPodやSeleniumなどを使用し、リグレッションテストケースをベースとしてマニュアルから自動化テストへと移行を進めています。
記載したものの他にも、既存の業務フローに対してルールの見直しなどの改善も行っています。
現状のQAチーム課題と解決のための取り組みについて
1. 属人化を排除し一定の品質を提供する
Yappliでは約50種類以上の機能数が存在しており、QA全員がその仕様や機能開発に対する影響範囲を全て理解することが難しいです。
実際に機能同士の相互影響の複雑さから、影響範囲の考慮漏れが発生することも多々あり、いかに影響範囲の考慮漏れを拾うかが課題となっています。
課題解決に向けて、以下取り組みを行っています。
・QAテストフェーズでの品質基準の統一化
→誰がテストを実行しても一定の品質を担保できるように共通の観点を作成、基準を元にAI技術を活用した観点生成の仕組みづくり
観点抽出作業のAI活用事例についてはこちら↓
tech.yappli.io
・上流工程での要件定義、影響範囲の考慮漏れ防止
→新規開発プロジェクトなどでQAフェーズ入る前の影響範囲考慮漏れの不具合防止も兼ねてPdMや開発エンジニア、QAも含めてのバグバッシュ(ヤプリでは「さわってみる会」と呼んでいます)を行う
バグバッシュの取り組みについてはこちら↓
tech.yappli.io
2. QAメンバーのテスト自動化推進
現在も自動テストの実行やメンテナンスをQAチームとして取り組んではいますが、実装経験の有無でメンバーによりレベル差がある状態です。
そこで、レベル差をなるべく少なくする為に、テスト自動化推進の一環で週に一回30分で勉強会を実施しています。
最近ではテスト自動化のみならずAIツールの試験的な導入、実際行ってみての感想や、時には失敗談などもフランクに共有しながら個々のレベルを高めています。
個々のレベル向上と自動化テストの実装速度をあげつつ、プロジェクトのQAテスト時でも自動テストをすることでより高精度なテスト実行と手動テストの工数削減を目指していきます。
3. 社外発信力の強化
前述した社内の取り組みなどの様子についてテックブログ執筆などを行っていますが、まだまだ実績が足りない状態です。
通常業務に対する効率化やAIツール導入の結果、そこで得た学びなどを発信するべく、今後は社外イベントの登壇などを狙っていきます。
まずは、QAの外部イベント、カンファレンスの参加や、来年のJaSST Tokyoに向けたプロポーザル投稿のためにQAと開発メンバーも巻き込んだ案出し会などを実施していきました。
JaSST’25 Tokyoの参加レポートはこちら↓
tech.yappli.io
今後もカンファレンスや社外イベントなどにも登壇参加できるように、社外への発信力を強化していきます。
おわりに
ヤプリQAチームは、常に品質向上を追求し、ユーザーに安心してご利用いただけるサービスを提供することを目指していきます。
今後も技術力やチーム体制を強化して、さらなる品質向上に取り組んでいきます!
さらに詳細な業務の内容や、社内の様子などが知りたい!興味がある!という方は、カジュアル面談なども受け付けています。
オフィスにはラウンジカフェもあるので、ぜひお気軽にお越しください。
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