
プロダクト開発部でTUNAGの開発をしているhisaです。最近公開された「ひゃくえむ。」がとても良く、久々劇場で涙を流しました。
今回は少し前になりますが、デザイナーと協業でリリースした社内ツール開発について紹介できればと思います。
はじまりは、何気ない雑談から
「バナー、毎回同じような構成で作ってるんだけど、テンプレートにできたら楽かもね」
「Zoomの背景も、各自Googleスライドで作ってるから、ばらつき出ちゃってて…」
そんな、オフィスでの雑談からこのプロジェクトは始まりました。
デザイナーとエンジニア、それぞれの 気になっていたこと を持ち寄って、「じゃあ、作ってみようか」と動き出しました。
もともとの課題
今回取り組んだ背景には、2つの あるある課題 がありました。
① バナー作成の手間と属人化
- イベントや発表のたびに、バナーを毎回新しく作る必要がある
- 一定の構成パターンはあるものの、毎回手作業で時間がかかる
- デザイナーに依頼が集中しがちで、ちょっとした更新にも時間がかかる
② Zoom背景のバラバラ感
- 社内ではメンバーが各自で背景を作成(Googleスライドなど)
- 統一感がなく、資料やスクショで見たときに違和感が出る
- 「ちゃんとデザインされた感」が伝わりづらくなることも
デザイナー × エンジニアでつくったもの
作ったのは、社内向けの画像ジェネレーターです。
イベント用バナーやZoom背景などを、誰でも簡単に、統一感のあるデザインで生成できるツールです。

- テンプレートに沿って、イベント名・日付・名前などを入力するだけ
- バナー画像やZoom背景が即座に生成される
- デザイナーが設計したテンプレートをベースに、エンジニアが画像生成やUI部分を構築
- 非エンジニアでも使えるUI、かつ実用レベルでの品質を意識
技術的な挑戦とトライ
今回の取り組みでは、いくつか新しい挑戦も行いました。
-
画像生成ライブラリの選定と検証
弊社主力サービス TUNAG では使っていないライブラリを選定し、初めて導入してみました。
特に文字の縦位置揃えや、Canvas描画の比率など、調整には細かな工夫が必要でした。 -
技術的に試したかったUI設計
普段使っている技術とは異なるUI構成で、柔軟なデザイン反映にチャレンジ。
デザイナーが意図したトンマナを壊さず、かつ汎用化できる設計に落とし込んでいます。 -
非エンジニアの開発参加(AIエージェント活用)
Cursorなどのツールを用いて、デザイナー自身がスタイル調整や軽微な修正を担当。
「ちょっと試してみる」が現実的にできる環境があることで、参加のハードルが下がりました。
やってみてよかったこと
リリース後、社内からはこんな声がありました。
- 「統一感が出て、資料に載せやすい」
- 「サクッと作れるのがありがたい」
- 「非デザイナーでもレイアウトが整うのは助かる」
デザイナーに依頼しなくても誰でもちょっとした画像が作れる社内ツールを開発しました!
①イベント告知バナー②名前入りZoom背景③記事のサムネイル を出力できます。
エンジニアと一緒に、自己研鑽としてCursorなどを使いながら作りました。良い学びになったし、社内のみんなにも喜んでもらえて pic.twitter.com/FbxvZ0Qf9Q— スタメン デザイナーたち✉️ (@stmn_designer) 2025年7月2日
小さな機能でも、ちょっと便利 / ちょっと嬉しい を確実に増やすことができました。
プロダクト本体とは別文脈で技術を試し、協業の型をアップデートできたのも良い循環です。
これからやっていきたいこと
- 開発のハードルをさらに下げ、誰でもツールを作れる組織へ
- デザイン・エンジニアの境界をゆるやかにし、共創を当たり前 に
- 雑談ベースの課題感から始まる小さなプロジェクトを、もっと増やしていきたい
おわりに
今回の社内ツールは、「ちゃんと課題を解決したい」ではなく、「これ、あったらちょっといいよね」から始まりました。
その ちょっといい を一緒に形にできたのは、職種を超えたコラボレーションのおかげです。
小さな一歩の積み重ねが、働き方や関係性そのものを変えていく気がしています。
これからも、いろんな あったらいいな を拾って、形にしていきます!
このブログのサムネイル画像も、今回開発したジェネレーターで作成しました。
弊社ではプロダクト開発に関わる全ての領域で、プロダクトを共に良くしていけるメンバーを募集しています。
私たちと一緒に最高のチームとプロダクトを作りましょう!
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