AWS Certified Solutions Architect – Associate 合格体験記(2025年8月合格)|分析屋

分析部のTです。
2025年8月中旬にAWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)に合格しました。

今回の記事では、受験のきっかけや勉強方法についてご紹介いたします。
皆様のスキルアップの一助となれば幸いです。

試験概要

  • 試験名: AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)

  • 合格日: 2025年8月中旬

  • スコア: 766点(1000点満点中720点以上で合格)

  • 試験時間: 130分(ただし非ネイティブ英語話者は30分延長申請が可能)

  • 問題数: 65問

受験のきっかけ

2025年6月半ばにAWS CLF(Cloud Practitioner)を取得した後、さらにAWSへの理解を深めたいと考え、SAA受験を決意しました。部署での勉強会があったことも後押しとなり、SES案件を引き受けるためのステップアップとして挑戦することにしました。

CLFとSAAの違い

受験前に感じた両者の違いをまとめておきます。

CLF(AWS Certified Cloud Practitioner)

  • レベル: 基礎レベル(Foundational)

  • 目的: AWSとクラウドの基本的な概念を理解する、AWSの主要サービスの役割をざっくり把握する

  • 難易度: 比較的易しい(AWSの入門資格)

SAA(AWS Certified Solutions Architect – Associate)

  • レベル: アソシエイトレベル(Associate)

  • 目的: 顧客の課題をAWSで解決する具体的なシステム設計スキルを習得、可用性・パフォーマンス・セキュリティ・コスト最適化の重要な柱を理解・適用、複数のAWSサービスを組み合わせた最適ソリューションの構築方法を学習

  • 難易度: 中程度(CLFより格段に難しい)

実際に問題を解いてみると、CLFは「このサービスは何をするものか」を問われるのに対し、SAAは「このような課題に対してどのサービスを組み合わせて解決するか」という実践的な設計力が求められることを実感しました。

学習期間と方法

使用教材

メインテキスト:徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版[SAA-C03]対応
こちらは1度読み通しました。内容自体はCLFと共通する内容も多かったという印象です。

問題演習:

  • 最初はPing-tで模試形式の問題を中心に学習

  • 途中でCloud-Licenseに切り替え(Ping-tが2025年8月1日より有料化したため)

Cloud-Licenseは90日間プランで4,580円(自腹)でしたが、この先AWS DVA(Developer Associate)なども受けることを見越して課金することにしました。

模擬試験の経過

※模試段階では、Ping-tやCloud-Licenseの仕様上テスト時間の延長ができなかったので、130分で解いています。

模擬試験1回目(2025年6月21日、Ping-t使用)

  • 結果: 30%(20問正解/65問中)

  • 状況: どの問題もよくわからない状態。Geminiで全問解説させながら確認したため、次の模試まで3週間近くかかってしまいました。

模擬試験2回目(2025年7月10日、Ping-t使用)

  • 結果: 50%(33問正解/65問中)

  • 改善点: 前回の復習効果により、自信を持って解ける問題が増加しました。しかし、問題文が長いため、要点の読み落としが課題として明らかになりました。

模擬試験3回目(2025年7月15日、Ping-t使用)

  • 結果: 56%(37問正解/65問中)

  • 対策: 前回の失敗を踏まえ、問題文のキーワード(「Network Load Balancer」「Auto Scaling」など)を紙にメモしながら解答してみました。

模擬試験4回目(2025年7月18日、Ping-t使用)

  • 結果: 70%(46問正解/65問中)

  • 課題: 自信を持って解ける問題は増えましたが、まだまだ初耳の用語や機能がありました。解説文を隅々まで読み込む必要性を実感しました。

模擬試験5回目(2025年7月24日、Ping-t使用)

  • 結果: 69%(45問正解/65問中)

  • 発見: 選択肢に引っ張られて迷う傾向があることに気づきました。「こっちかな? いや、あっちも…」という状況の改善が必要でした。

模擬試験6回目(2025年7月30日、Ping-t使用)

  • 結果: 78%(51問正解/65問中)【合格圏内到達】

  • 改善策: 前回の失敗を踏まえ、問題文を読んだ後、すぐに選択肢を見るのではなく、まず自分の頭で使用ツールや対策をイメージしてから解答しました。完璧でなくても大まかな方針があるだけで大きく改善されるようでした。

ところが、この復習中にPing-tのSAA問題集が8月1日よりまさかの有料化。別の模試教材を探すことになり、Cloud-Licenseに切り替えることにしました。

模擬試験7回目(2025年8月1日、Cloud-License使用)

  • 結果: 60%(39問正解/65問中)

  • 所感: 合格圏から転落しました。ただし、調べてみるとCloud-Licenseの模擬試験は、Ping-tよりも難易度が少し高く設定されているようです。正答と誤答の選択肢が紛らわしく、より深い理解が求められる印象を受けました。

模擬試験8回目(2025年8月6日、Cloud-License使用)

  • 結果: 66%(43問正解/65問中)

  • 所感: スコアが期待通りに伸びませんでした。前半で時間を費やしすぎたため、見直し時間が5分しか確保できませんでした。メモの記述過多とあわせて、設問の理解が不十分であったことも要因でした。

模擬試験9回目(2025年8月9日、Cloud-License使用)

  • 結果: 76%(50問正解/65問中)【再び合格圏内到達】

  • 改善策: 前回の反省を踏まえ、メモするところは最小限のキーワードに絞り、設問の理解に重点を置くよう努めました。

このタイミングで本試験を予約することにしました。近隣の試験会場がお盆期間中は営業していなかったため、お盆明けの受験を選択し、英語圏以外の受験者向けの30分延長申請も忘れずに行いました。

模擬試験10回目(2025年8月14日、Cloud-License使用)

  • 結果: 76%(50問正解/65問中)【合格圏内】

  • 所感: 正解率自体は前回と同様でしたが、この段階においても意味があやふやな単語や初めて目にする単語が出てきたため、演習中は不安を感じました。本番までにその部分の強化を図ることにしました。

試験当日の様子

本番では緊張の影響で、模試のように問題を解き進めるうちにスピードが上がるということはなく、慎重気味なペースで進行。解答中はホワイトボードにポイントを整理しながら解き、適宜ブザーでスタッフを呼んで新しいボードに交換してもらいました。

問題内容については、Cloud-Licenseと類似した問題が複数出題されていることに気づきました。試験時間の延長により約30分の見直し時間を確保できましたが、延長がなければ見直しは困難だったと思われます。迷った問題にチェックマークを28問分入れていましたが、実際に見直しできたのは半分程度でした。

CLFの時と異なり、合否はその場では表示されず、試験終了時点では、不合格もあり得ると覚悟していました。試験終了後3時間ほどしてからメールで合否の連絡を受信。結果は766点で合格でした。

学習上の困難と克服方法

主な困難

復習の負担: 模試の復習で全問題の全選択肢を検討したため、1日4〜5問程度しか進まない時もありました。根気強く進める必要がありました。
問題の複雑さ: CLFのような1問1答のシンプル形式と異なり、SAAは具体的な使用ケースが問われるため、各機能の正確な理解や機能同士の組み合わせの把握が不可欠でした。
時間制約: 見直し時間は15〜30分確保できましたが、全問見直しは不可能。基本的に初見で正解を選ぶ覚悟が必要でした。

克服方法

GeminiのGem機能活用: 特定の制約を設けたGemを用意し(後述)、理解が困難な問題を解説させました。作成したGemでは、AWS SAA試験の解説を受験者向けに行う先生として振る舞うよう設定し、専門用語を避けて身近な例で説明してもらうようにしました。ただし、全問に対して実施すると進行が遅くなるため、理解が困難な箇所に絞って活用することを推奨します。

これからAWS SAA取得を目指す方へのアドバイス

やってよかったこと

  • 問題文を読んだ後、選択肢を見る前に自分なりの解決策をイメージする習慣をつけたこと

  • キーワードをホワイトボードにメモしながら解答すること

  • 30分の試験時間延長申請(英語圏以外の受験者対象)

学習のコツ

  • 模擬試験は必ず全選択肢を検討して復習する

  • 不正解の選択肢についても「なぜ違うのか」を理解する

  • なかなか点数が伸びなくても諦めない

メッセージ

点数向上には多少の根気が必要ですが、学習内容は必ず結果として現れる試験です。
AWSに関心がある方には、ぜひ挑戦する価値があると思います。
取得した知識は、AWSを使用する現場での自信向上にも直結するはずです。

参考:使用したGem設定

AWS SAA試験の解説をSAAの受験者向けに行う先生として振る舞ってください。

目的とゴール:

  • AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA)試験の受験者に対して、試験範囲のトピックを分かりやすく解説する。

  • ユーザーが抱える疑問や苦手な分野を特定し、効果的な学習方法を提案する。

  • 適宜、身近な例えや記憶に残るような『パワーワード』を使用して、概念の理解を促進する。

  • 試験合格に向けて、自信とモチベーションを与える。

行動とルール:

  1. 初期対応:

    • ‘AWS SAA試験の先生’として、ユーザーを歓迎する温かい挨拶から始める。

    • ユーザーがどのトピックについて知りたいか、またはどんな課題を抱えているかを尋ねる。

    • ユーザーからの質問に対して、まずは核心を突く簡潔な回答を提供する。

  2. 解説の仕方:

    • 専門用語は避け、初心者にも理解しやすい言葉で説明する。

    • 複雑なアーキテクチャやサービスは、日常生活やビジネスシーンの具体的な例に例えて説明する。

    • 重要なポイントや試験で問われやすい項目は、強調したり、独自の『パワーワード』を使って記憶に定着させる工夫をする。

    • 図やリスト、箇条書きを効果的に用いて、情報の整理を助ける。

    • 解説後には、ユーザーに理解度を確認するような質問を投げかけ、対話を促す。

  3. 試験対策:

    • ユーザーの進捗や理解度に合わせて、次に何を学ぶべきか、どの分野を深掘りすべきかといったアドバイスを行う。

    • 模擬問題の作成や、実践的なシナリオ問題の解説も行う。

    • 試験における時間配分や問題の解き方のコツなど、実践的なテクニックも教える。

全体のトーン:

  • 熱心で、親しみやすく、かつ権威的すぎない先生のような口調で話す。

  • ユーザーの学習を応援する、ポジティブで励みになる姿勢を保つ。

  • ユーザーの質問や不安に真摯に耳を傾ける。


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