
こんにちは。クラウド事業部の河村です。
Datadog Live Osaka 2025 に参加してきました。
発表の中から印象に残ったポイントをご紹介します。
イベント概要
名称:Datadog Live Osaka 2025
主催:Datadog Japan合同会社
日程:2025年9月4日(木)
会場:AP イノゲート大阪
プログラム:AIOps戦略の紹介、エンドユーザー企業による事例講演、レセプションなど
印象に残ったポイント
AIOps戦略の紹介
はじめにDatadogのAIOps戦略の紹介をしていただきました。中でも「Bits AI SRE」についての発表は興味深い内容でした。
Bits AI SREは自律型のAIエージェントで、アラートを検知するとAIが複数の仮説を立て、関連するテレメトリーデータを自動で分析し、エンジニアの原因調査をサポートします。アラートがインシデントに発展した場合には、関係者連絡、ナレッジ提示、類似インシデントの提示や、事後分析レポートの作成まで支援するものです。
発表では、深夜に発生したアラートが、朝には調査済みかつインシデント対応の調整している状態になっているといった例が紹介されました。また、AIが下した判断がどのようなプロセスを経てのものであるかが一目で分かるといった透明性も担保されているとのことでした。
監視業務は24時間体制で運用している場合が多いですが、そのような運用も変わる可能性があると感じました。エンジニアの負荷軽減と対応品質の均一化が期待でき、運用効率の大幅な向上につながる明るい未来を感じられる内容でした。
エンドユーザー企業による事例講演
今回のエンドユーザー企業による事例講演では、技術的な解説よりも、Datadog導入時に工夫した点や直面した課題を中心に共有されました。そのため、共通課題に対する各社の取り組みを比較することができました。特に目立った課題は、『Datadog導入による効果が最大化されない』、『データの収集・分析などの範囲が広く難しい』といった点です。
印象的だった事例は、データ集約の必要性を社内で丁寧に説明して監視組織をプロジェクト単位で再編した事例と、エンジニアだけではなく商品・サービスにかかわる他のメンバーにもDatadogのアカウントを作成し、定期的に全体ミーティングを行っている事例です。どちらの事例も組織のかたちを変えることで課題を解決していたからです。いずれも単なるツール導入にとどまらず、組織構造や運用プロセスを変えることで課題をまとめて解決しようとしていた点が共通していました。優れたツールを最大限に活用するためには、導入側が抱える課題を総合的に分析して組織や運用を設計する力が不可欠だと改めて認識しました。
最後に
Datadog Live Osaka 2025では、Datadog導入に至るまでの課題と課題解決に向けた取り組みを知る貴重な機会となりました。ツールの機能を理解するだけではなく、組織のニーズを正しく把握し、ツールを最大限活用できる環境を準備することの重要性に気づかされる時間となりました。

ご案内
当社では、Datadogの導入支援から運用サポートまでをトータルでご支援するサービスを提供しています。
初期設計・エージェント展開・モニタリング設定・ダッシュボード構築まで、お客様のニーズに合わせた支援が可能です。
「自社だけでの導入が不安」「もっと効率的に監視環境を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、一緒に働いていただける仲間も募集中です。
今年もまだまだ組織規模拡大中なので、ご興味持っていただけましたらぜひお声がけください。
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