こんにちは!すっかり寒くなり温かい飲み物が恋しくなってきたやしきんこと中屋敷です。
今日は先日参加したDeveloperSummit 2025 Fukuokaについての参加レポートを書きました。
株式会社翔泳社が主催する、九州のITエンジニアのためのカンファレンスになります。
福岡のIT産業を盛り上げたいという思いから始まり、学生からベテランスタートアップから大企業インフラからAIまで様々な分野のエンジニアが集まり、技術的な学びや交流を深めることを目的とされています。
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20250926/
Developer Summit Fukuokaは2015年に開始し途中休止となっていましたが、今年5年ぶりに開催され「Reboot Together」をテーマに、AI活用事例、DX、地方でのキャリア戦略など、多岐にわたるトピックが取り上げられました。
それぞれのDX、それぞれの価値、本当のDX
このセッションは、岡野バルブ製造株式会社菊池さん、株式会社クアンド下岡さん、弊社小島からのそれぞれがDXについて語るリレー形式のセッションです。
リレーセッション1:老舗企業のDXのリアル
~デジタルだけでない組織、事業の変革の歩み~
岡野バルブ製造株式会社 菊池さんからのセッションです。主に製造業の現場でのAIやDX推進をテーマとしたセッションでした。本セッションは撮影不可でした。
製造現場ならではの課題に直面し、汎用的なアプローチでは十分な成果が得られないことから、現場に特化した活用方法を考える必要性を痛感しました。組織と事業の変革の歩みをリアルに聞くことができ、異業種の知見として非常に興味深かったです。
リレーセッション2:建設DXサービスの開発秘話
株式会社クアンド 下岡さんからのセッションです。地域産業の課題解決が、業界全体の課題解決につながるというテーマをもとに、安川電機が炭鉱の非効率を解消するためにモーターを開発し、鉄鋼生産向上に貢献した事例の紹介がありました。

この事例を参考に、クアンド社は建設現場の人手不足を解決するため、現場特化型サービス「SynQ」を開発し、 ビデオ通話を利用して上司がリモートで指示を出せることで移動コストを大幅に削減することに成功しました。

DXに関わらず、身近な課題に目を向けることが、業界全体の変革につながる可能性があると実感しました。
リレーセッション3:DXと向き合うエンジニアリング
弊社小島からのセッションです。本セッションではDXの導入を推進するエンジニア側に焦点を当てたテーマをもとにDXの本質についてのセッションでした。

限られたリソースでDXを進める具体的な手段として、以下の3点が取りあげられた。
セッションを聞いて、DXは単なるツールの導入ではなく、それをどう活用しどう組織に浸透させていくかという文化全体の変革であり、DevOpsの概念と深く似通っていると確信しました。
本セッションは資料も公開されていますので、気になった方は是非資料もチェックしてみてください。
AIで何をやらないのか?
-MVP開発の自動化を通して見えた、人間の介在価値-
株式会社Co-Lift 木下さんからのセッションです。Co-Lift社がAIツールのCursorと自社ローコードツール「Nodeblocks」を使用し、MVP(Minimum Viable Product)の自動開発を試行した事例を紹介でした。
AIでプロダクトを開発する際は、指示を細分化して伝える「抽象度を刻んでプロダクトを作る」ことが重要で、この指示を作るためにPRD(Product Requirements Document)を作成した結果、40時間の作業を2時間に短縮することに成功したそうです。

AIにコード生成やプロダクト作成を任せる場合でも、人間が最終的な責任を持ち、プロダクトのゴールや内容、コードの妥当性をしっかり理解しておく必要があることを実感しました。
今回のイベントは、AI駆動開発、内製開発など今ホットな部分のお話が多くどれも聞きごたがあるセッションでした。また、イベントで得た学びや知見を今後の業務にも活かしていきたいと思います。
イベントが気になった方は是非次回のDeveloper Summitに参加されてみてください。
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