freeeアクセシビリティー・ガイドライン Ver. 202508.0を公開しました – freee Developers Hub


こんにちは、freeeのアクセシビリティー・ガイドラインおじさんの中根です。
最近、日中に外出する度に、「東京の日差しってこんなに強かったっけ??」と感じます。実際にちゃんと比較してどうなのかは知りませんが、いずれにしても熱中症には気を付けましょう。

さて、1年ぶりに例によってfreeeアクセシビリティー・ガイドラインの更新情報です。

ここのところ、以前よりはだいぶリリース頻度が減って、前回こちらで更新情報を掲載した後のリリースは、今回が4度目です。
ガイドラインやチェック内容の変更もあるのですが、今回は以下3点について紹介します。

  • 対象が「デザイン」のアクセシビリティー・チェック・リストの見直し
  • 単一ページ版の公開
  • 各種スクリプトの公開

対象が「デザイン」のアクセシビリティー・チェック・リストの見直し

前回の更新お知らせエントリーでは、対象が「プロダクト」のアクセシビリティー・チェック・リストについて、サブチェックのような位置づけの項目を追加することによって、複数の観点からの判断をしやすくした、という変更について紹介しました。
今回、対象が「デザイン」のアクセシビリティー・チェック・リストについても、同様の見直しをしました。

複数の観点からの判断をしやすくするために見直しを行った結果、これまで分かりづらかった部分もある程度改善できたと思います。
また、デザインのチェック内容の見直しに対応させる形でプロダクトのチェック内容についても一部更新していますので、こちらもこれまでよりも分かりやすくなった部分があると思います。

単一ページ版の公開

Sphinxを利用しているので、すべてのコンテンツを1ページにまとめたHTMLを出力することが簡単にできます。これまで特に必要性を感じていなかったので、そのようなページの生成はしてこなかったのですが、AIに学習させる際などに活用できるのではないかと考え、数ヶ月前から以下のURLで最新リリースの単一ページ版にアクセスできるようにしました:
https://a11y-guidelines.freee.co.jp/all/

実際にNotebookLLMに登録して試してみたりもしていますが、便利に使える場面もありそうです。

各種スクリプトの公開

前回の更新エントリーで、ガイドラインなどを記述したYAMLファイルを処理するスクリプトについては公開していないということを書きました。
が、その後、AIの力も借りて(というかほとんどAIにやらせて)それなりにリファクタリングやドキュメント化ができましたので、これをリポジトリーに追加して公開しました。

具体的には、以下を追加しました:

  • tools/scripts/yaml2rst — YAMLファイルを処理して、Sphinxが処理するためのreStructureddTextのファイル群を出力
  • tools/scripts/yaml2sheet — YAMLファイルを処理して、Googleスプレッドシートに出力
  • tools/lib/freee_a11y_gl — これらのスクリプトから利用するためのYAML処理などのコア機能提供するライブラリー

これらはいずれもPythonで書かれていて、Python 3.8以降のバージョンが使える環境であれば動作するはずです。

yaml2rstとfreee_a11y_glは、pip install -r requirements.txt を実行すると、インストールされます。
その上でmake htmlを実行すると、日本語版、英語版のHTMLファイル群が生成されます。

yaml2sheetについては、pip install tools/scripts/yaml2sheetを実行してインストールしてください。
READMEファイルに、簡単に使い方をまとめてありますので、これを参考に設定していただければ、freeeが公開しているのと同じ内容のアクセシビリティー・チェック・リスト(Googleスプレッドシート)を作ることができます。

これらのスクリプトもガイドライン本体同様、CC BYライセンスで提供していますので、freeeアクセシビリティー・ガイドラインをベースに独自のガイドラインやチェック・リストを作製・運用するようなことも可能です。

引き続きご意見などお待ちしています

ガイドラインについて、また今回公開したスクリプトについても、引き続きご意見などお待ちしています。
GitHubリポジトリーのIssuesやPull Requestsでお知らせください。




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