グーグル(Google)は現地時間17日、プライバシーサンドボックス技術について、技術の多くを廃止すると発表した。
プライバシーサンドボックスは、同社のChromeブラウザやAndroidでの普及を目指した技術。主に、Webサイトの閲覧やスマートフォンアプリを使っている際に、企業などからの過剰なトラッキングを抑えながら、ユーザーの嗜好を踏まえた広告を配信できるものが目指され、サードパーティCookieを代替することが期待された。
同社では、プライバシーサンドボックス技術について、期待される価値と採用率の低さを鑑み、多くのAPIやSDKなど主要な技術を終了すると発表。ほかのブラウザやOSを横断して運用できるトラッキングの標準技術が普及してきたとする一方、Cookieのプライバシーとセキュリティを向上させるCHIPS技術など、ほかのブラウザを含めて採用率が高いものは引き続きサポートし、機能強化などの取り組みもやめないという。
今後は、これまでのプライバシーサンドボックス技術から得た知見を活かし、デベロッパーの活動とユーザーの保護を優先したWebプラットフォームの開発を進めていくとしている。

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