The Rails Doctrineの日本語訳が Rails の公式サイトで公開されました。
高橋会長が Qiita に投稿していた記事がオリジナルの翻訳です。
Qiita 本文中にあるように、ある程度訳がこなれたら公式に提案するということでしたが、そのあたりの動きがなかったため RubyKaigi 2025 で高橋さんに相談したのが RubyKaigi 2025 のこと (RubyKaigi 2025 の入り口受付あたりで話していた覚えがあります) 。AIや機械翻訳が可能な時代とはいえ、公式サイトにドイツ語やフランス語など他の言語での翻訳があるのに、Ruby 発祥の地である日本の母国語がないのもなあというのはモチベーションだった気がします。何より日本に Rails を輸入した高橋会長の訳というのが熱いわけですよ。
ともあれ、結果としてひとまず自分の方でプルリクエストにするということで開いた PR が以下です。そういった意味で、これは RubyKaigi 2025 の Kaigi Effect のひとつ。
数ヶ月動きがない間にプルリクエストの変更にコンフリクトが発生して、優先順位低めでそのうちコンフリクトを解消しようと数ヶ月。Kaigi on Rails 2025 は高橋さんとも話せそうな良いタイミングだったため、そこまで寝かせていたというのが舞台裏。Kaigi on Rails 2025 で高橋さんに GitHub の Co-Authored by まわりについても確認をとりつつコンフリクトを解消。ここまでが Kaigi on Rails 2025 の Kaigi Effect。
その後にマージされたのでサイトを見てみると、リダイレクトのパスにミスがあって、リダイレクトループのバグが入っていることに気が付く。それを直したのが以下。
さらにコンフリクトしている間に lang 属性によるアクセシビリティ改善が入っていて追随できていなかったので、その対応が以下。この最後の2つは kamipo さんが即マージしてくれました。ありがとうございます。
そんなわけで高橋会長訳の The Rails Doctrine が公式で読めるようになりました。ご活用ください。
The Rails Doctrine の日本語 (@takahashim訳) が公式サイトで読めるようになりました。 #kaigionrails #kaigieffecthttps://t.co/bu8zZDWobN
— Koichi ITO (@koic) 2025年10月10日
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