Wi-Fi対応で脈拍測定もできるタニタの体組成計「RD-931L」を買ってみた【いつモノコト】-Impress Watch

5年半ほど我が家で活躍してくれた体組成計が突然故障してしまったので、新しい体組成計を購入しました。モノはタニタの「インナースキャンデュアル RD-931L」。価格は45,800円です。

同社の一般向け製品のなかでは2番目にお高いモデルですが、なぜこれを選び、どんな風に活用しているのか、簡単にご紹介します。

高いけれどWi-Fi対応 50g単位で測定でき脈拍数計測も可

体組成計に4万円以上も支払うのは勇気がいるように思われそうですが、実際にはECサイトで3万円以下で購入することができました。それでも高額なのは間違いありませんが、故障してしまった以前の体組成計は朝夕の少なくとも1日2回は使用していて、同じように使いまくることは決定事項。5年使うとすれば、計測1回あたりはたったの8円で、1桁円は端数みたいなものですから、実質タダです!(カロリーゼロ理論)

また、この年齢(半世紀近く)になると、いかに体型・体調をキープするかが人生における最重要タスクで、そのための出費を惜しんではいられません。まあ、無駄に長生きしたいとは思っていないのですが、できるだけ健康的に過ごせるに越したことはないですし、最後には誰にも迷惑をかけずポックリいけるようにしたいものです。

タニタ「インナースキャンデュアル RD-931L」

それはともかく、この体組成計にしたのには他にもいくつか理由があります。1つは「Wi-Fi対応」であること。以前使っていた体組成計も含め、最近ではBluetooth通信でスマホと連携する体組成計が増えていますが、Wi-Fiに対応しているものはまだ希少な部類に入ります。安価な海外メーカー製にもWi-Fi対応のものが存在しますが、日本人なら国内メーカー製を選びたい、というのもあります。

体組成計としての機能・性能の高さも魅力です。多数の測定項目が用意されているなかでも注目なのが「50g単位での体重測定」や「脈拍数の計測」が可能になっていること。1日に2回、必ず全裸になって計測している筆者としては、できるだけ細かい差分を知れるのはうれしい点。同時に脈拍も把握できることになるので、体調の変化にもより気付きやすくなります。

体組成の計測と同時に、もしくは単独で、脈拍数の計測が可能です

最初のアプリ選びが大事、そしてWi-Fi設定が鬼門かも

というわけで、さっそく使い始めたいところですが、その前に「使うスマホアプリを決めておく」必要があります。というのも、今回のインナースキャンデュアル用のスマホアプリには2種類あり、好きな方を選んでいいのですが、基本的には最初に選んだどちらか一方しか使えないからです(併用するといろいろと制約が出てきてしまいます)。

「TANITA Record」(左)と「ヘルスプラネット」(右)

たとえば体組成計のみ使用するのであれば「TANITA Record」アプリを、同じタニタの活動量計や血圧計なども利用しているなら、それらの情報も一括管理できる「ヘルスプラネット」アプリを使うのがおすすめ、ということのようです。どちらかというと前者のTANITA Recordの方が今どきのUIで見やすいつくりになっています。

体組成計本体のみでユーザープロフィールなどの初期設定を進めていくこともできますが、せっかくなのでアプリから設定していきます。身長や性別、生年月日など基本的な情報を登録した後、本体中央にあるボタンにタッチして「通信設定→スマホから設定」を選び、Wi-Fiアクセスポイントを指定することでWi-Fi通信が可能になります。

本体の「通信設定→スマホから設定」でWi-Fi設定へ

ただ、このWi-Fi設定、つまずく人もいるかもしれません。「2.4GHz帯で、セキュリティはWPA2であること」という仕様なので、それに合ったアクセスポイントを指定する必要があるのですが、それに合致していて入力したパスワードに誤りがなかったとしても、かつWi-Fi電波の強度に問題がなかったとしても、接続に失敗することがあります。そもそも存在するはずのWi-Fiアクセスポイントが一発で一覧に現れなかったりして、接続するためにしつこく画面更新やWi-Fiパスワードの入力を繰り返さなければなりません。

一覧に現れるアクセスポイントが明らかに少なく、エラーが頻発。何度も画面更新やパスワード入力を繰り返せば接続できるように……

タニタでは対応Wi-Fiルーター一覧を公表していて、対応機種以外は動作保証しないと明記しています。その中に筆者が使用しているWi-Fiアクセスポイント(NETGEAR WBE750)の記載がないのが原因の可能性もありそうです。ただ、体組成計を購入するときに「Wi-Fiルーターが対応しているかどうか」まであらかじめ確認する人はそう多くはないのでは……。

こうした不安定な挙動や対応状況はぜひとも改善してほしいところですが、とにかくこのWi-Fi接続によって、「体組成計に乗る→計測される→クラウドに自動送信→手元のアプリで受信する」といった流れで、スマホで手間なくデータ確認できるようになります。Bluetooth通信のみの体組成計のように、本体にある程度近づいた状態でないと(もしくは明示的にデータ転送の操作をしないと)スマホに同期されない、みたいなことがないのはメリットです。

計測が完了するとWi-Fi経由でクラウドに自動データ送信

賛否分かれそうな内蔵バッテリー式 交換対応してほしい

Wi-Fiに対応していて光ったりもする、ということで、なかなかリッチに電力を使う本機ですが、これは専用の充電式内蔵バッテリー(リチウムイオン電池)を採用しているから、というのが大きいのかもしれません。充電すればいいだけなので、電池の減りもさほど気にならないはず。交換前提の乾電池だとなるべく省電力にして長持ちさせることが重要になるため、光らせるような演出はできなかったでしょう。

ただ、バッテリーの劣化は心配です。リチウムイオン電池は何度も充電を繰り返すことで使える容量が次第に減少し、いずれは頻繁に充電しなければ計測できない、なんてことになりかねません。廃棄時には自治体の案内に従って正しく処分する必要もあります。

バッテリーは取り外せる構造になっていますが、あくまでもバッテリー単体で廃棄できるようにするためのもので、バッテリー交換が可能というわけではないのも残念なところ。せめてバッテリー交換を依頼できるアフターサービスを提供してくれればいいのに、と思わなくもなかったり。

内蔵バッテリーは取り外し可。ただし廃棄時を想定したものとなっています

充電端子はMicro USB。ここもType-Cにしてほしかったところですが……

いろいろと細かい点で不満に感じるところはありますが、本体やアプリのデザインの良さ、測定項目の多さ、毎日使うユーザーにとって手間の少ないWi-Fi対応などは選んで良かったと思える部分です。これからも健康的でいるために、毎日欠かさず計測して使い倒したいと思います。




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